エイピア:安心して買い増せるフェーズへ
エイピア(4180)は、AIを活用したマーケティングSaaS企業です。最大の魅力は、解約率の低いリカーリング型ビジネスモデル。一度契約した顧客が長期利用する傾向が強く、売上が安定して積み上がります。
今回(2025年8月14日発表)の第2四半期決算では、
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売上収益:196.6億円(前年同期比+26.7%)
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営業利益:8.79億円(+111.3%)
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売上総利益率:56.1%(+4.8pt)
と、売上・利益ともに過去最高を更新しました。
さらに、年間経常収益(ARR)は前年同期比+28.3%の388.7億円と順調な伸びを記録。新規顧客と既存顧客の割合がほぼ半々で、3Q以降の成長も見込みやすい状況です。
この決算内容から、株価が調整した局面は安心して押し目を拾えるフェーズに入ったと判断できます。
ソラコム:決算以上のサプライズ
ソラコム(147A)はIoT通信プラットフォームを展開する企業。第1四半期決算では、
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売上高:22.25億円(+17.7%)
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リカーリング収益:18.45億円(+19.7%、売上の82.9%)
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営業利益:1.27億円(+35.0%)
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と、安定成長を示しました。
数字だけ見れば、同日に決算を発表したエイピアの方が成長率は高かったのですが、翌営業日にまさかのストップ高。市場は業績数値以上に、KDDIとの大型案件や「ミソラコネクト」連結効果など、将来の成長に期待したと考えられます。
私は当初、1,000円以下で1,000株(残り300株)を仕込む計画でしたが、良い意味で予想を裏切られる形に。短期的な過熱感はあるものの、将来性を考えれば押し目を狙いたい銘柄です。
クダン売却──現実的な選択と未来への資金シフト
クダンは、決算発表前のサプライズを狙い、短期的な株価上昇を期待して保有していました。しかし、発表された決算は市場予想通りの赤字拡大。新鮮な驚きはなく、数字そのものの影響も限定的でした。市場はすでに赤字拡大を織り込み済みで、株価の大きな動きは見られませんでした。
もちろん、クダンが将来的に大きく成長する可能性は否定しません。ただ、その成長が本格化するのはまだ先と考えています。私にとっては「3年で1,000万円」という明確な目標があり、その期限内で成果を出すためには、より確実に成長シナリオを描ける銘柄に資金を振り向ける方が合理的です。
ちょうどそのタイミングで、エイピアが一時的に1,500円を割り込む場面が訪れました。これは中長期的な成長を確信している銘柄を安く仕込める、またとない好機です。迷う理由はなく、クダン株をすべて売却し、その資金をエイピアに集中投下する決断を下しました。
この判断により、ポートフォリオは中長期での成長が期待できるエイピアとソラコムの二本柱に再構築されました。どちらも財務基盤がしっかりしており、急な市場環境の変化にも耐えうる体制を整えています。これで目標達成への道筋は、より明確になったと感じています。
今後の投資戦略
今回の決算で確信したことがあります。それは、この2銘柄は単なる「成長株」ではなく、未来を預けられる企業であるということです。
エイピアは、解約率の低いリカーリング型SaaSで売上を雪だるま式に積み上げ、利益率も改善し続けています。
ソラコムは、IoTの波を背景にリカーリング収益を着実に増やし、KDDIや丸紅との連携で市場規模を一気に広げる可能性を秘めています。
そして、今はまだ序章に過ぎません。AI活用がマーケティングの常識を塗り替え、IoTが社会インフラへと昇華する未来が来たとき、この二社はその中心にいるはずです。
だからこそ、残った資金は躊躇なく「攻め」に使います。
エイピアが一時的に1,500円を割り込んだような、またとない押し目が来たら迷わず拾います。
ソラコムも、急騰後の息切れや調整局面があれば即座に追加投入します。中長期の成長が明確な銘柄に、時間と資金を集中させます。
投資とは未来への投票です。3年で1,000万円という目標は、単なる数字ではなく「未来を形にするための通過点」です。
短期の株価変動に惑わされず、決算で裏付けられた成長シナリオを信じて積み上げます。押し目は逃さず、利益は着実に確保しながら、資産を右肩上がりの軌道に乗せていきます。
エイピアとソラコム。
この二本柱こそ、私の投資戦略の心臓部です。
これからの数年間、どんな荒波が来ても、この布陣で市場を戦い抜き、目標を達成していく覚悟は固まりました。
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エイピアとソラコムについてもっと詳しく知りたい方は、以下の決算分析記事をご覧ください。
✅エイピア(Appier)2025年 第2四半期決算分析はこちら
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