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【決算直前】ソラコム(Soracom・147a)決算前徹底ガイド!

おしえて!2分でわかる銘柄解説

1.RAKS戦略の新鋭、レーザーテックの後継として

RAKS戦略に新たに加わった成長株、それがソラコムです。

以前はレーザーテックを候補に据えた時期もありましたが、わずか3週間足らずで見切りをつけ、その後の急騰を苦々しく見送る結果に。

そんな中、次の成長エンジンとして私が白羽の矢を立てたのがソラコムです。

8月14日(木)には、早くも2026年3月期 第1四半期決算が発表されます。

まだ保有は300株と控えめですが、最終的には1,000株まで育てるつもりでいます。

IoT、グローバル、生成AIという三拍子揃ったこの銘柄が、RAKS戦略の未来を大きく広げてくれると信じています。

2. 物語としての数字 — 2025年3月期の通期決算

  • 安定感の象徴:リカーリング収益(通信料やクラウド利用料)は前年比+21.9%の65.6億円。年間解約率は驚異の0.4%。まるでサブスクの理想形。

  • 全体売上:前年比+13.4%で89.9億円。6期連続黒字という「負け知らず」の経営実績。

  • 利益の踏ん張り:EBITDAは横ばいながらも黒字を維持し、成長投資の余力を残す構造に。

この1年でソラコムは、ただ成長したのではなく、次の成長のための土台を固めたと言えます。

3. 未来予告 — 2026年3月期のインパクト

  • 売上高:108〜118億円(+25.7%)

  • リカーリング収益:86.9〜94.1億円(+37.9%)

  • EBITDA:10.6〜12.1億円(+36.1%)

成長ドライバーは3本柱。

  1. グローバル大型案件(ヒルトングループとの契約)

  2. 丸紅との戦略的協業(8月にMVNO事業を子会社化)

  3. 生成AI×IoT(AI of Things)での新市場開拓

単なる数字の積み上げではなく、これまで築いてきた基盤の上で、事業の成長曲線が一段と力強さを増す1年になると感じられます。

4. 魅力を支える「現場のストーリー」

  • ホテルからガスメーターまで:ヒルトングループが世界中のホテルネットワークに採用。国内ではニチガスの150万台の検針デバイスが稼働中。

  • 未来の工場・街・車:生成AIがリアルタイムで映像分析し、異常検知や棚の陳列確認まで自動化。

  • 国境を越えるIoT:海外売上比率44.7%、アメリカ・欧州を中心に成長を加速。

事業の広がりと技術力に触れるほど、ソラコムが単なる通信事業者の枠を超えた存在であることが伝わってくるはずです。

🎯5. 決算当日の私のチェックポイント

決算を数字で追うだけでは物足りない。ここでは、明日の1Q決算を最大限楽しむための5つの注目ポイントを挙げます。

リカーリング収益成長率(目標+38%)

  • リカーリング収益はソラコムの安定収益源(通信料・クラウド利用料)であり、年間解約率はわずか0.4%という超低水準。
  • 会社が掲げる今期(2026年3月期)の通期リカーリング収益予想は86.9〜94.1億円(前年+37.9%)
  • 今回の1Q決算は、この通期目標に向けた最初の四半期として、どれだけ順調なスタートを切れているかを確認する場になります。

グローバル売上の伸び(30%以上を維持できるか)

  • 2025年3月期の海外売上比率はすでに44.7%と高水準。

  • 会社は2026年3月期も、前年の海外売上高に対して30%台の成長を見込んでいます。

  • 国内以上にIoT需要が急拡大する海外市場で、この高い成長ペースを維持できれば、中長期の成長エンジンとしての信頼性がさらに高まります。

丸紅協業の具体的シナジー進展

  • 2025年8月に丸紅グループのMVNO事業を子会社化予定。※この後、詳しく解説します!
  • 単なる売上上乗せではなく、丸紅の事業資産・顧客基盤とソラコムの技術を融合し、新市場や新製品を創出できるかに注目です。

AI of Things案件の商用化ペース

  • 生成AIとIoTを組み合わせた新分野(AI of Things)は、既に大塚倉庫やコープさっぽろでPoC(概念実証)を実施中。
  • 機能追加のスピードも速く、生成AI分析の実用化が着実に近づいています。
  • 経営戦略に明記された成長ドライバーの一つとして、商用化ペースが今期の注目ポイントです。
  • もしこれらが商用化されれば、物流や小売、製造など複数の産業で新たな収益源が立ち上がる可能性があります。

EBITDAマージンが10%超へ乗せられるか

  • 今期予想では9.8〜10.3%と、ギリギリ二桁回復ライン。
  • マージン改善は成長投資の原資となるため、営業効率の改善や原価低減が実際に進んでいるか注目します。

6.【解説】丸紅グループMVNO事業 子会社化の意味(2025年8月予定)

ソラコムは2025年8月、丸紅I-DIGIOホールディングス傘下の丸紅ネットワークソリューションズMVNO事業を分社化し、51%を取得して連結子会社化します(残り49%は丸紅が保有)

この動きは単なる事業拡大ではなく、ソラコムの成長戦略に深く組み込まれた一手です。

取引の概要

  • 丸紅I-DIGIOホールディングス傘下の丸紅ネットワークソリューションズのMVNO事業を分社化

  • ソラコムが51%の株式を取得し、連結子会社化(2025年8月予定)

  • 残り49%は丸紅が保有し、合弁会社として運営

ソラコムにとっての3つのメリット

  • 顧客基盤と販路の拡大

    • 丸紅グループの国内法人顧客、海外拠点ネットワークに直接アクセス可能

    • 特にユーティリティ(電力・ガス・水道)や製造、物流など産業インフラ領域でのIoT導入機会が増大

  • 通信インフラの多様化とコスト削減

    • マルチキャリア・フルMVNO対応により、顧客の利用環境に最適な通信回線を柔軟に提供

    • 自社でSIM発行・プロファイル切り替えが可能になり、ネットワークコストの低減と利益率改善が期待される

  • M&Aシナジーとサービス拡張

    • 丸紅の他事業との協業により、海外IoTビジネス、生成AI×IoTなど新規案件創出の可能性

    • ソラコム単体では参入しづらかった大規模B2B案件を受注しやすくなる

短期的な影響と長期的な展望

  • 短期:売上は約13億円押し上げ(営業利益はほぼ相殺、のれん償却発生のため)

  • 長期:販管費削減・ネットワークコスト低減・案件受注拡大により、利益率改善と売上拡大が期待

注記

本記事の内容は、2025年5月14日にソラコムが公表した「2025年3月期 通期 決算説明資料」に基づき要約・構成したものです。

記事中で触れた丸紅グループMVNO事業の子会社化(2025年8月予定)は、同資料に記載された計画であり、2025年8月13日現在、これに関する正式なIR(プレスリリース)は公開されていません

7. ラックのひとこと

ソラコムは、私にとってRAKS戦略の未来を担う新鋭です。

まだ300株の小さなポジションですが、最終的には1,000株まで育て上げるつもりです。

IoT、グローバル、そして生成AI——世界の潮流を味方につけたビジネスモデルは、数字以上の可能性を秘めています。

1Q決算は、その可能性がどの方向に広がっていくのかを占う第一歩。期待と覚悟を持って、この瞬間を見届けます。

他のRAKS戦略銘柄も明日決算!

8月14日は、

  • エイペア(Appier・4180)

  • クダン(Kudan・4425)

2026年3月期 第1四半期決算を発表します。
どちらもRAKS戦略の重要なピースであり、成長ストーリーと株価動向を左右する注目イベントです。


▶ エイペア決算直前分析はこちら
【決算直前】エイペア(Appier・4180)|予習3分で決算を10倍楽しむ!

▶ クダン決算直前分析はこちら
【決算直前】クダン(Kudan・4425)|予習3分で決算を10倍楽しむ!


ソラコムと合わせて、3銘柄すべての決算をチェックすれば、RAKS戦略の全体像が一層クリアになります。

 

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