✅暴落を恐れるか、チャンスに変えるか
株式市場において、避けて通れないのが「暴落」です。
多くの投資家は暴落を前に資産が減っていくのをただ耐えるしかありません。
しかし、中上級者の一部は「暴落こそ最大の仕込み時」と捉え、その瞬間に火力を高めるための資金調達を準備しています。
「証券担保ローン」は、保有している株式や投資信託などの金融資産を担保にお金を借りる仕組みです。
担保があるため、無担保ローンと比べて金利は圧倒的に低く抑えられています。
一般的なカードローンが10%を超える水準であるのに対し、証券担保ローンは1.8%〜4%前後と低コストで利用できるのです。
つまり、既にある程度の金融資産を保有している中上級投資家にとっては、“攻めの投資”に活用できる合理的な選択肢となり得るのです。
中上級投資家であれば、株式資産の時価評価額は数百万を超える水準に達していることでしょう。
そして、評価額が大きくなればなるほどリスク管理の重要性は増していきます。
ここで私がお勧めしたいのが、暴落を恐れるのではなく「暴落に備えて仕込み資金を準備する」という考え方です。
そのための武器が、まさに 「証券担保ローン」 なのです。
✅中上級者だけが実践する“暴落対策”とは
ローンと聞くと拒絶反応を示す投資家は確かに多いです。
「借金して投資?危険だ」と考える方も多いでしょう。
しかし、正しい戦略を立て、ルールを確実に守ることができる投資家であれば、証券担保ローンによる資金調達は極めて有効な投資手段となります。
レバレッジを効かせた投資戦略は投資効率を高める効果があります。
ただし、信用取引は追証リスクが非常に高く、さらに手数料も軽くはありません。
そこで比較したいのが 信用取引と証券担保ローン です。
✅信用取引と証券担保ローンの比較
項目 | 信用取引 | 証券担保ローン |
---|---|---|
レバレッジ | 3倍程度 | 担保評価額の60%まで |
追証リスク | あり(急落時に強制的な資金投入が必要) | なし(担保評価が下がっても即追証は発生しない) |
利息・金利 | 貸株料+買方金利(年2.8%〜3.8%前後) | 年1.875%〜3.875%程度(日割り計算) |
手数料 | 売買ごとに発生 | 借入中の金利のみ |
柔軟性 | 常時リスクを抱える | 暴落時のみ借入すればよい |
※証券担保ローンの条件は楽天銀行公式ページ(2025年4月時点)によるものです。
※信用取引の金利・手数料は証券会社により異なるため、あくまで一般的な目安です。
✅ 楽天銀行の証券担保ローン(詳しく解説)
※2025年4月現在の公式条件をベースに整理します。
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担保時価総額:310万円
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借入可能額:310万円 × 60% = 最大186万円
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実際の借入額:100万円(例)
【金利】
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借入額100万円超~1000万円以下 → 年 2.875%
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日割り利息:
100万円 × 2.875% ÷ 365日 ≒ 約78円/日
例えば、私のように株式評価額が310万円ある場合、楽天銀行の証券担保ローンでは最大で約186万円まで借入可能です。
ここで仮に100万円を借り入れたとしましょう。
楽天銀行の場合、100万円を超える借入では年利2.875%が適用されます。日割りにするとおよそ 78円/日 です。
つまり、実際に使わなければならないタイミングで借りて、短期間で返済すれば、利息負担は驚くほど小さいのです。
さらに、これはインデックス投資や債券投資のような安定資産とは異なります。エイピアやソラコムのようなグロース株は高い成長期待が織り込まれる銘柄です。
そうした銘柄の将来リターンを考えれば、日割りで数十円という利息は“微々たるコスト”に過ぎません。
この“低コストで柔軟に使える資金”を暴落時に備えて準備できるのが、証券担保ローンの最大の魅力だと私は考えています。
✅証券担保ローンは「暴落専用の非常電源」
証券担保ローンは、暴落という千載一遇のチャンスに備えるための準備資金です。
信用取引と違い、常にリスクを抱える必要はありません。
あくまで「暴落時に限って借り入れる」というルールを設けることで、リスクを最小限に抑えつつ、買い増し資金を即時に用意することができるのです。
つまり、証券担保ローンの本当の価値は「普段は借りない」という点にあります。
事前に申し込みだけ済ませておき、暴落ラインを割り込んだその瞬間にスイッチを押す。
これが、「私のような普通の投資家でもでも中上級者と同じように動ける“非常電源”となるのです。
✅ラック戦略の真髄
私の「3年1000万戦略」、通称ラック戦略において、この証券担保ローンを活用した暴落時の投資戦略は、まさに真髄そのものです。暴落を恐れるのではなく、むしろ「待ち構える」。
そして、資金を効率的に活用してチャンスを最大限にものにする。そのための最強の武器こそ、証券担保ローンです。
次回予告
次回は「証券担保ローンを活用した暴落時における投資戦略」を共有いたします。決算内容が素晴らしかったエイピアとソラコムへの中長期保有は、ラック戦略の投資方針において揺るぎないものとなりました。
これからは、エイピア+ソラコムの2社集中分散投資 を遂行するにあたり、証券担保ローンを用いた追加投資をどの局面で行うのか。
👉 次回の記事では、いよいよ具体的なルールを公開します。読者の皆さんの投資戦略にも活かしていただければ幸いです。
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