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【決算後の決断】レーザーテックをPTSで全株売却──来期見通し減速で判断

決算 レーザーテック(6920)

レーザーテックを売却した理由――決算を振り返り、成長曲線を見直す

昨日(8/7)PTSでレーザーテックを売却しました。

結論から言うと、「来期見通しが想定以上にネガティブで、私が掲げる“成長株で3年で1,000万”という目標に対して、許容範囲を超える成長鈍化が示唆されたため」です。

損切ではありますが、成長シナリオが崩れた段階で一度手放すという自分のルールに沿った行動で、後悔はありません。

まずは決算の事実関係

2025年6月期は売上2,514億円・営業益1,228億円・純益846億円と、実績自体は「過去最高」を更新しています。

ここまでは立派です。

一方で、受注高は1,052億円(前期比▲61.4%)まで縮小、受注残も3,159億円(▲31.6%)と大きく減りました。

足元の勢いが鈍っているのは数字に表れています。

会社ガイダンスのインパクト

最も重視したのが26年6月期の会社予想です。

売上2,000億円(▲20.5%)・営業益850億円(▲30.8%)・純益600億円(▲29.1%)と、減収減益見通しを明確に示しました。

会社自身も「受注の低調な推移を背景に減収・減益」と説明しています。

配当は329円を据え置き(実績・来期予想とも)で、来期の配当性向は49.5%

さらに最大100万株・120億円の自己株買い(8/8〜12/31)も発表され、株主還元の姿勢は強めです。

ただ、私の投資軸は「成長率」であり、還元強化だけでは投資継続の理由にはなりません。

用語補足:ガイダンスとは?

ガイダンスは会社が公表する業績見通し(会社予想)のことです。売上や利益、投資計画などの前提に基づく将来予測で、受注や市況の変化で見直される場合があります

投資では、この会社予想が市場コンセンサス(アナリスト予想)と比べて強いか弱いかが重要になります。

受注面で見えた“ブレーキ”

説明会では、ACTISでキャンセルが発生し、受注確度が高かった案件も成約に至らなかったことが明言されました。

これが受注急減の主因で、想定していた成長曲線(シナリオ)が崩れたと判断したポイントです。

また、受注回復のタイミングについては、カレンダー2026年から徐々にというトーンで、今期に入るかは不透明とのコメントもありました。

つまり、業績の“谷”は少なくとも今期いっぱいは続く可能性が高い。

私の投資方針と今回の売却判断

私は「3年で1,000万」という目標のもと、高い成長率の継続を前提に銘柄を選んでいます。

今回、会社ガイダンスで明確な成長鈍化が示され、受注でもキャンセルや未成約が重なった。

「成長株」として許容できる範囲を超えたと判断し、一度降りることにしました。

これは、「事前に描いていた成長ストーリー(シナリオ)が崩れた時点で撤退する」という意味です。

株価が一時的に下がったから売るのではなく、数字や事実によって将来像が変わった瞬間に手放す判断のことを指します。

それでも“見切り”ではない――再エントリー条件

レーザーテック自体の技術優位は揺らいでいません。

中期的にはEUVレイヤーの増加High-NA EUVの普及がACTIS需要のドライバーであるとの会社見解も変わっていません。

したがって、以下のポジティブ兆候が見られれば、再エントリーを検討します。

  • ACTISの大型受注再開・受注残の増勢(受注/受注残の反転確認)

  • High-NA関連の進展(導入決定・評価フェーズの前進)が具体化した時点のアップサイド検討

  • ガイダンスの上方修正や、四半期ベースで売上・粗利のトレンド改善が見えたタイミング

まとめ

  • 実績は過去最高でも、受注の落ち込みと来期減収減益は重い。

  • 成長株投資の肝は“成長曲線の維持”。ここが崩れた時点で一度撤退

  • 還元強化(配当・自社株買い)は評価しつつも、私の重点は成長の再加速。兆しが出れば再度エントリーします。

読者の方へ

本記事を最後までお読みいただき、ありがとうございます。

まず、RAK戦略が始動からわずか3週間足らずで想定どおりに機能せず、結果として皆さまの期待を裏切る形になってしまったことをお詫びします。

判断の責任はすべて筆者にあります。

私は今回の反省を踏まえ、次の方針を徹底します。

  • 一次情報の最優先:決算短信・説明会資料・IR発表に基づくエビデンスファースト。

  • 成長率の明文化:来期の売上・利益・受注残のトレンドを“継続投資の必須条件”として明確化。

  • 売買ルールの可視化:再エントリー条件/撤退基準を事前に公開し、ブレをなくす。

  • 誤りの即時訂正:事実関係の齟齬があれば迅速に修正・注記を行う。

  • “真の成長株”探索の継続:中長期で複利的に伸びる企業を、指標×定性の両面から再スクリーニング。

RAK戦略はここで終わりではありません。

今回の取引で297,000円の損失を確定しました。

ここは包み隠さずお伝えします。

投資は勝ち続けることよりも、「負けをいかに小さくするか」が長期成果を左右します。

私はそのために今回の決断を下しました。

金額だけ見れば痛手ですが、私にとっては「成長シナリオが崩れた時点で撤退する」というルールを守った結果であり、必要なコストだったと考えています。

これは3年で1,000万円を目指す中での一つの局面に過ぎません。

損を小さく抑え、資金をより成長率の高い銘柄に振り向けるための“再配置費用”と捉え、引き続き、「成長曲線が再び上向く企業」に資金を集中し、3年で1,000万という目標をあきらめずに追います。

今回の売却は後退ではなく、より勝率の高い局面に資金を振り向けるための再配置です。

厳しいご意見も真摯に受け止め、発信の質を上げていきます。

もし本記事に気づきがあれば、ブックマークやフォローで今後の検証と銘柄発掘のプロセスを見届けていただけると嬉しいです。引き続き、応援よろしくお願いします。

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コメント

  1. 匿名希望 より:

    レーザーテックの2026年6月期における減収減益および受注高の低迷は、1.6nmプロセスの本格稼働が2026年後半から始まることに起因しており、これに伴う受注キャンセル(どちらかと言えば、発注の延期)が影響しています。つまり、レーザーテックの成長は約1年の停滞を経た後、2027年6月期より再び軌道に乗ると考えています。レーザーテックの2026年6月期が減収減益となるのは、この次世代プロセス向け投資の本格化を控えた調整期間と解釈できます。

    私はこの解釈に賭けました。3年で1000万だと損切りもやむなしですかね。私は投資して3年後も停滞なら損切りというスタンスでいます。

  2. ラック ラック より:

    コメントありがとうございます。
    おっしゃる通り、今回の減収減益は1.6nmプロセス本格稼働までの“助走期間”とも解釈できますね。
    私自身もレーザーテックの成長性には引き続き期待しており、今でも強く関心を持っています。

    現在は一旦ポジションを外しましたが、株価や受注動向次第では再エントリーも十分視野に入れています。
    また、レーザーテックの決算分析は市場の注目度が非常に高く、私自身のウォッチ目的も兼ねて、今後も独自の分析記事を上げていく予定です。

    お互い、2027年以降の再加速を笑顔で迎えられるよう、引き続き注視していきましょう。

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