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第6章|新生RAKS戦略──レーザーテックの『R』を継承し、未来3銘柄で再出発

コアサテライト戦略

3週間で中核銘柄を手放し、新たな未来へ

市場が変われば、戦略も変わる──これが私の選択です。

【戦略転換のご報告】
第1〜5章でお伝えしてきたRAK戦略は、レーザーテック(R)を中核に据えていました。

しかし、 2025年8月7日の決算(来期ガイダンス) を受け、当初シナリオとのズレが生じたと判断し、約3週間の保有でしたが同日夜に全株を売却しました。

短期間での方針転換となり、RAK戦略に期待を寄せてくださった皆さまには混乱を招いたことをお詫びします。

ここからは、レーザーテックで得た学び=R(Rules/Refine)を引き継ぎ、AI(A)・IoT(S)・空間認識(K)という3つの成長エンジンに分散する 新生RAKS へ。

今後も一次情報と数字に基づく意思決定、迅速な開示を徹底します。

新生RAKS戦略──レーザーテックの「R」を継承し、若返った3銘柄で未来を掴む

旧RAK戦略の主役だった「レーザーテック」が舞台を去った今、私の投資戦略は新たなステージへ。

成熟と停滞が語られる日本市場で、次の成長物語を3銘柄で描きます。

私が米国株や海外ETFではなく、日本の個別株を主戦場に選ぶのは、日本の大手企業の多くが成熟期を迎えるなかでも、若い力が経済再興の起爆剤になり得ると信じているからです。

成長の初期段階からその歩みを間近で見守り、資本を通じて応援したい──それが私の投資哲学の根幹です。

名付けて「RAKS戦略」──Rはレーザーテックの継承、そしてAI・IoT・空間認識という未来技術の最前線を担う精鋭3銘柄に分散投資し、次世代の成長を一気に取り込む。

これが私の新たな挑戦です。

RAKSは、Robotics & Recognition(空間認識のクダン)AI & SaaS(エイピア)K(Key)Tech=先端分野の要、そしてSORACOM(IoTプラットフォーム)を象徴します。「一点集中」ではなく、未来の成長エンジンを3基積んだハイブリッド戦略──それがRAKSです。

レーザーテックで学んだ「技術の社会実装が株価を押し上げる力」を、より広い産業で再現しにいきます。


銘柄構成

R|レーザーテック(半導体EUV検査装置)
RAKS戦略の源流。3週間の保有で全株売却済みだが、「R=成長株の見極め方」の教訓を新布陣に継承。

A|エイピア(Appier/AI & SaaS)
台湾発AIネイティブSaaS。17拠点・1,800社超の顧客基盤。台湾構想関連リリース。

K|クダン(Visual SLAM)
創業以来SLAM一本槍。商用化が広がれば唯一無二の“コア”へ。

S|ソラコム(IoTプラットフォーム)
国内IoTでトップクラス。大手連携拡大、海外売上比率も上昇中。


A:エイピア(Appier)— 台湾発AI×SaaS、「台湾構想」の中核

市場背景と立ち位置

エイピアは台湾発のAIネイティブSaaS企業。AIで顧客獲得・育成・維持を支援し、世界17拠点・1,800社超に提供しています。

アジアを基点に米欧へ展開し、台湾のAIエコシステムを象徴する存在です。

成長ドライバー

エイピアの成長を支えるのは、AI技術を核にした自社製プロダクト群です。

広告配信の最適化から顧客データ分析、レコメンド機能までをワンストップで提供することで、クライアント企業の売上成長を直接後押ししています。

解約率は低く、積み上がるストック型収益が利益基盤を固める一方、アジア・米欧と拠点を広げ、グローバルブランドとしての存在感を着実に高めています。

将来的には、世界中の企業がエイピアのAIを通じて顧客データを一元管理し、リアルタイムに意思決定する「AIドリブン経営」が当たり前になるかもしれません。

そのとき、エイピアはグローバルビジネスの神経網として欠かせない存在となっているでしょう。

NASDAQ上場の可能性

公式発表はなし。ただし、英語IR体制・多国籍売上・SaaSモデルという条件は、将来的な資本政策の選択肢を広げる。

投資家視点での魅力

  • 高成長SaaSの利益率改善フェーズ

  • 台湾発グローバルブランドの信認

  • 米市場アクセスという“隠れたオプション”


S:ソラコム(SORACOM)— 国内トップクラスIoT基盤、海外×大手連携で盤石

市場背景と立ち位置

IoTは製造・物流・エネルギー・都市管理で不可欠なインフラに。ソラコムは接続回線700万超/提供国185以上の規模で、国内トップクラスのIoT基盤を確立。

成長ドライバー

ソラコムは、国内トップクラスのIoT通信基盤を武器に、製造、物流、エネルギー、都市管理といった幅広い分野で導入を拡大しています。

売上の約7割を占めるストック型の通信・プラットフォーム収益は安定性を生み、海外売上比率も年々上昇。

さらに、三菱電機やJR東日本情報システムなどの大手企業との連携によって、新規顧客獲得と海外市場への波及効果を同時に狙える体制を築いています。

もし世界の都市やインフラが「IoTで常時接続される社会」が実現すれば、その基盤の一部にソラコムが組み込まれ、目に見えない形で世界中の日常を支える存在となるでしょう。

大手との具体的連携事例

No. 提携先 業種 導入・提携の要点
1 三菱電機ヨーロッパ 電機 MELCloudのリモート管理に採用
2 JR東日本情報システム 鉄道IT 設備遠隔監視での採用
3 ニチガス エネルギー スマート検針「スペース蛍」
4 SumUp フィンテック 決済端末への大規模採用

K:クダン(Kudan)— Visual SLAM“一本槍”、唯一無二の参入障壁へ

市場背景と立ち位置

Visual SLAM(自己位置推定+地図生成)は、自動運転・産業ロボット・ドローン・AR/VRの“目”。クダンは創業以来この領域に特化して磨き上げてきました。

成長ドライバー

クダンは、創業以来一貫してVisual SLAMという空間認識技術に特化し、その精度と実装力で世界的な評価を得ています。

自動運転車や産業ロボット、AR/VRデバイスなど、空間認識を必要とするあらゆる分野で応用が可能であり、既にNVIDIAや台湾NexAIoTといった有力パートナーとの協業が進行中です。

もしVisual SLAMが産業用ロボットや自動運転における“標準装備”となれば、クダンは唯一無二のコア技術供給者として市場価値を大きく飛躍させる可能性があります。

将来的には、街を走る無人配送車や工場の自律ロボット、さらにはメタバース空間まで、あらゆる「動くもの」の“目”としてクダンの技術が当たり前のように使われる世界が訪れるかもしれません。

“夢”のシナリオ

SLAMが量産ロボットや自動運転で“標準装備”となれば、アルゴリズム×実装ノウハウの複利で極めて高い参入障壁を形成。

唯一無二のコア技術供給者として再評価される余地があります。


株価・時価総額(2025年8月9日現在)

銘柄 株価(終値) 時価総額(概算)
エイピア(4180) 1,610円 約1,637億円
ソラコム(147A) 940円 約425億円
クダン(4425) 1,126円 約127億円

RAKS戦略の投資哲学

  1. 分散で一点突破:AI(A)・IoT(S)・空間認識(K)の非同期成長を束ね、どの波が来ても取り逃さない。

  2. Rの継承と若返り:レーザーテックで得た“技術成長の捉え方”を次世代企業に適用。

  3. 攻守のバランス:エイピア/ソラコムは黒字・ストック基盤、クダンは高リターンの“夢枠”。


まとめ

レーザーテックが描いた成長曲線を、今度は3つの異なる成長エンジンで再現する──それがRAKS戦略です。

AI・IoT・空間認識という未来産業の心臓部を同時に握り、3年後・5年後の果実を最大化する布陣を整えました。

「R=継承」を胸に、若返った力(エイペア、ソラコム、クダン)で新生RAKS戦略を加速させます。

今後の注目ポイント

  • 8月14日:エイピア・ソラコム・クダン決算発表

  • 年内:ソラコム海外案件の契約動向

  • 2026年Q1:各社ガイダンスと受注動向の確認
    これらのイベントごとに分析記事を公開し、戦略の進捗をリアルタイムで共有します。

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