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【決算直前】エイペア(Appier・4180)|予習3分で決算を10倍楽しむ!

おしえて!2分でわかる銘柄分析 Appier Group株式会社(4180)

エイピア(4180)の2025年Q2決算が今週木曜日(8月14日)に発表されます。

今回の決算が、株価の中期トレンドを決定づける可能性大。

海外売上の拡大スピード、利益率の改善度合い、新プロダクトのクロスセル状況──いずれも投資家にとって目が離せないポイントです。

発表前にたった3分で、注目すべき3つの視点を整理しておきましょう。

なぜ今、エイペアなのか?

  • 世界的に広告配信は「精度」と「自動化」の競争へ

  • GAFAや大手広告代理店と正面から戦わず、AIで広告運用を効率化する立ち位置を確立

  • 特に海外売上の伸びが顕著で、北米・EMEAで大型案件を獲得中

  • 去年買収したAdCreative.aiの統合がQ2から本格寄与、売上と粗利の上振れ要因に

🎯 今回の決算で注目すべき3つのポイント

1.海外売上の加速

  • 米国やヨーロッパでの大型顧客の契約更新、さらに新規受注の積み上がりが重要指標。

  • 特に米国は顧客単価が高く、継続契約が続けばARR(年間経常収益)の伸び率に直結します。

2.利益率の改善スピード

  • 売上成長に伴って営業費用の伸びをどれだけ抑えられるかが焦点。

  • 特にS&M(営業・マーケティング)費用率の低下は、利益体質への移行を示すサイン。

  • 前期は海外展開で先行投資が重くなっていたため、この改善ペースが投資家心理を左右します。

3.プロダクト連携の成果

  • 今年2月に買収したAdCreative.aiを既存顧客にどれだけクロスセルできているか。

  • 特に広告クリエイティブ生成とAppierのAIマーケティング基盤の統合効果が、案件単価アップや解約率低下に繋がっているかを確認。

✅S&M(Sales & Marketing:営業・マーケティング)費用率とは?

売上に対して営業やマーケティングに使った費用の割合です。

例えば売上100円のうち30円を広告や営業活動に使えば、費用率は30%となります。成長企業ではこの割合が高めになる傾向があり、エイペアも成長加速のために積極的な投資を続けています。

✅AdCreative.aiとは?

AdCreative.ai(アドクリエイティブエーアイ)とは、フランスのAIスタートアップで、広告の画像や文章をAIが自動生成してくれるサービスです。

AdCreative.aiは、フランス・パリに拠点を置く、広告クリエイティブ制作をAIで自動化するプラットフォームですが、今年2月にエイピアが買収しております。

フランス企業ADYOUNEED SAS(AdCreative.ai)の株式取得(完全子会社化)に関するお知らせ

広告制作の負荷を減らし、ブランドに最適化されたクリエイティブをスピーディに大量に作れるため、多くの企業が導入を進めています。

たとえば、ベトナムの企業ではAdCreative.aiで作った広告のクリック率が13.8%と、従来の広告よりも成果が高かったという実例もあります。

直近の数字をざっくり把握

  • 株価(8/8終値):1,610円

  • 時価総額:約1,649億円

  • Q1売上:94億円(+27% YoY)

  • Q1営業益:0.73億円(+12% YoY)

  • NRR(継続率):118.7%

数字を丸暗記する必要はありません。大事なのは、「売上も利益も成長中だが、利益率はまだこれから上げていく段階」という視点で決算を見守ることです。

決算を“10倍楽しむ”見方

決算発表の数字を追うだけでは、正直つまらない。

「この数字は市場が織り込み済みか?」、「どのコメントが次の株価材料になりそうか?」という未来の動きに直結するヒントを探すと、ワクワクが止まりません。

特にエイペアは海外比率が高く、為替の追い風・逆風が業績に直結します。数字の背景まで想像できれば、あなたも“決算の実況解説者”になれます。

🚀台湾構想の概要と期待感

台湾では2025年7月、「2040年までにAIの世界的リーダーになる」という壮大な目標のもと、「10大AIインフラプロジェクト」構想が始動しています。この構想では、

  • シリコンフォトニクス、量子技術、AIロボティクスの強化

  • インフラ整備や地域間のAI技術均衡化

  • 50万人の雇用創出と国際研究拠点の設立

などが国家戦略として掲げられています。

台湾がAIプロジェクト開始へ、経済5100億ドル押し上げ目指す

独自の見解となりますが、エイペアは台湾発のAIマーケティング企業であり、広告配信や顧客分析を自動化する技術を強みにしています。

この得意分野は、台湾が推進する総額5,100億米ドル(約82兆円)規模の「10大AIインフラプロジェクト」と高い親和性を持ちます。

今回の決算で台湾構想に直接触れられない可能性もありますが、このプロジェクトは中期的にエイピアの海外売上を底上げするポテンシャルがあります。半年〜1年単位での業績押し上げ要因として、今後の開示や受注進捗に注目したいところです。

ラックのコメント

決算当日は、ここで整理した
①海外売上の加速②利益率の改善スピード③プロダクト連携の成果の3点に注目して資料を読み込めば、数字の背景が10倍わかりやすくなります。

発表後は、株価の初動だけでなく、その後数日間の値動きと出来高にも注目です。

今回の決算は、足元の業績動向と同時に、中長期的な成長ストーリーを確認する重要な機会になると考えています。

特に、AI活用による顧客獲得コストの効率化、そして海外市場での売上構成比の変化に注目しています。

もし業績の加速と海外展開の進捗が明確に示されれば、エイペアの株価は次のステージに進む可能性が高いと見ています。

特にAIを核とした成長戦略と、台湾構想のような大型プロジェクトとの接点は、中長期の爆発力を秘めています。

逆にネガティブであった場合、短期的な株価変動は避けられませんが、数字が成長軌道を裏付けるものであれば、長期での保有価値は十分にあると判断します。

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