エイピア急落とソラコム乱高下の11月。インデックス資産が全体を下支え
投稿日:2025年11月30日
執筆:ラック|投資会社RAK 代表
今月の総括
2025年11月は、RAKの主力であるグロース株が決算を挟んで大きく揺れ動いた1か月でした。
エイピアは第3四半期決算自体は売上+26%・営業利益+31%と好調だったものの、グロース株全体の需給悪化と金利上昇懸念も重なり、決算後に一時1,000円を割り込む急落となりました。
ソラコムは決算を好感されて翌営業日にストップ高を記録したものの、その後は再び調整入りし、月末株価はかろうじて含み益圏を維持する水準で着地しています。
一方で、NISA事業・iDeCo事業はいずれも堅調に推移し、総資産は前月比+1.3%増の29,997,659円と、わずかながらも高値を更新しました。
個別株の含み損拡大で心理的には厳しい月となりましたが、「攻め(個別株)」「守り(NISA)」「育てる(iDeCo)」の三本柱は引き続き機能していると評価しています。
総資産の概要(2025年11月末時点)
| 区分 | 評価額 | 前月比 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 個別株投資事業 | 11,912,600円 | -0.2% | LTV 58.9%(借入金7,000,000円) |
| NISA事業 | 9,643,601円 | +3.2% | インデックス積立を継続 |
| iDeCo事業 | 8,441,458円 | +1.3% | S&P500の上昇寄与 |
| 合計 | 29,997,659円 | +1.3% | (有利子負債含む) |
個別株投資事業(攻めの事業)
| 銘柄 | 保有株数 | 評価額 | 評価損益 |
|---|---|---|---|
| エイピア(4180) | 3,200株 | 3,433,600円 | -1,208,516円 |
| ソラコム(7342) | 3,000株 | 3,006,000円 | +7,710円 |
| アドソル日進(3837) | 2,000株 | 3,122,000円 | +442,040円 |
| 信越化学工業(4063) | 500株 | 2,351,000円 | -14,700円 |
| 合計 | 11,912,600円 |
今月は、エイピアとソラコムの決算がポートフォリオ全体の値動きを左右しました。
エイピアは、第3四半期決算で売上収益+26.3%、営業利益+58.5%と、売上・利益ともに過去最高水準を更新し、年間計画に対する進捗も順調でした。
しかし、グロース株全体のポジション解消や金利上昇懸念などマクロ要因も重なり、決算後に一時1,000円割れまで売り込まれる展開となりました。株価の下落は主に「需給要因」と判断し、11月中にエイピアを200株買い増しています。中長期でのARR・NRR、営業利益率のトレンドは崩れておらず、事業の持続的成長シナリオは維持されていると見ています。
ソラコムは、第2四半期決算でリカーリング収益+34.4%、売上高+35.9%と高成長を継続し、ARRは100億円を突破。営業利益率も6.2%まで改善し、市場から高く評価されました。
決算翌日にストップ高となった後は、短期筋の利確売りもあり再び1,000円割れの水準まで調整しましたが、月末時点ではわずかながら含み益を維持。IoT×AIプラットフォームとしてのポジションはむしろ強化されており、今月はポジションを維持しつつ、追加投資は見送る「静観」の判断としました。
アドソル日進は、10月の上方修正・増配発表後も堅調な業績トレンドを維持。通期で売上高+10.6%、営業利益+22.7%を見込む計画のもと、電力・決済DX分野を中心に安定成長が続いています。
信越化学工業は、世界シェアの高い素材ビジネスを背景に長期安定成長が続いており、ポートフォリオ全体のディフェンシブ性向上に寄与しています。足元株価はやや軟調ですが、中長期でのポジションは維持の方針です。
全体として、個別株投資事業の評価額は前月比▲0.2%と小幅マイナス。LTVは56.9%→58.9%へとやや上昇しており、今後の積極的な買い増しは、指数の調整局面やLTVの改善を待ちながら慎重に行う方針です。
NISA事業
| ファンド名 | 評価額 | 評価損益 |
|---|---|---|
| eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型) | 2,626,873円 | +426,848円 |
| eMAXIS Slim 先進国株式(旧NISA) | 4,854,269円 | +3,042,531円 |
| eMAXIS Slim 新興国株式(旧NISA) | 1,119,870円 | +535,620円 |
| SBI・V・全米株式インデックス・ファンド(旧NISA) | 1,042,589円 | +119,953円 |
| 余力(預り金) | 0円 | — |
| 合計 | 9,643,601円 | +3.2%(前月比) |
今月も毎月20万円の積立を継続。全世界株式・先進国株式・新興国株式いずれも堅調で、NISA事業全体は前月比+3.2%となりました。
個別株投資事業の含み損拡大を、NISAのインデックス資産がしっかりと吸収しており、「守りの資産」としての役割が明確に機能し始めています。年内のNISA評価額1,000万円到達も、ほぼ視野に入ってきました。
iDeCo事業(年金事業)
| ファンド名 | 評価額 | 評価損益 |
|---|---|---|
| 楽天・S&P500インデックス・ファンド(楽天DC) | 8,441,458円 | +2,630,084円 |
米国S&P500指数の上昇に支えられ、iDeCo資産は前月比+1.3%。
毎月25,000円の積立をブレずに継続しており、65歳時3,000万円の年金資産という目標に対して、計画通りのペースで進捗しています。
今後の展望
エイピアは、AIマーケティングSaaSとしてARR・NRR・営業利益率が着実に積み上がっており、北東アジア・米国・EMEAでEコマース顧客の獲得を進めることで、2025年通期も売上+33.5%・営業利益2倍超の成長を見込んでいます。
ソラコムも、IoT×生成AIを前面に出した「リアルワールドAIプラットフォーム」戦略のもと、リカーリング収益・ARRともに高成長トレンドを維持しており、中長期的な成長ポテンシャルはむしろ高まっています。
一方で、金利動向やグロース市場全体のリスクオフ局面が続く可能性もあり、LTV60%前後のレバレッジ水準を常に意識しつつ、押し目買いと静観を峻別することが重要な局面と考えています。
12月以降は、ボーナス資金の投入タイミングを慎重に見極めながら、エイピア・ソラコムを中心に「中長期での期待値が高い押し目」に限定して追加投資を検討していく方針です。
また、月次決算報告を通じて財務状況と投資行動を定点観測し、「個人投資を会社経営として捉える」RAKモデルの透明性を引き続き高めていきます。
代表コメント(ラック)
「エイピアの含み損が100万円を超える厳しい月となりました。しかし、決算資料と事業の進捗を読み込む限り、ビジネスの質が悪化したとは考えていません。株価だけを見れば『敗戦ムード』ですが、ファンダメンタルズはむしろ強化されています。
ソラコムも、決算後にストップ高からの急落という激しい値動きでしたが、リアルワールドAIプラットフォーム構想は着実に前進しています。
攻め(個別株)では逆風が続く一方で、NISA・iDeCoという守りの土台は月を追うごとに厚くなってきました。
“含み損の痛み”と向き合いながらも、三本柱のバランスを崩さず、長期での資産成長を愚直に追いかけていきます。」
財務指標まとめ(2025年11月末)
| 指標 | 数値 | コメント |
|---|---|---|
| 総資産 | 29,997,659円 | |
| 有利子負債 | 7,000,000円 | 証券担保ローン残高 |
| LTV(担保融資比率) | 58.9% | 目安60%未満をギリギリ維持 |
| 中期目標 | 5,000万円 | 3年以内に到達を目指す |
| 長期目標 | 1億円 | 15年計画の達成を継続追求 |
編集後記
11月は、「決算は好調なのに株価は冴えない」という、グロース投資家にとっては精神的にも厳しい1か月となりました。
一方で、NISA・iDeCoのインデックス資産は着実に増え続けており、「守りながら攻める」というRAKの基本設計はブレていません。
次回(12月期)は、年末相場と来期見通しを踏まえたポートフォリオの再点検と、2026年以降の中期シナリオを整理したレポートをお届けする予定です。
▶ 投資会社RAK 公式サイト: https://np-change2030.com/
※本記事は情報提供を目的としたものであり、投資助言を行うものではありません。


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